Roo's Labo

会社員。経営・人事等に興味があります。

『人事制度ハンドブック』と社内人事の価値を考える

ホットエントリに上がっていた人事制度ハンドブック。スタートアップ企業の組織・人事制度に関し、体系的かつ、導入が必要なポイントをかなり実務的な点も含めて網羅しているすごい資料。株式会社インプリメンティクス 代表取締役 金田 宏之氏の手になるものらしい。

kaneda3.com

金田さんは、人事コンサルティング企業で経験を積まれた後に独立。人事制度やその運用、導入に関しては多くの知見を有しておられるプロだろう。対して、社内で人事の仕事に携わる自分にはどんな知見があり、どんな価値を出せるだろうか。自社の理念、戦略、ビジネスモデルや組織風土を社外の方より深く理解しているはずであり、それにもとづく①課題の特定②対応案の策定③実行いずれも行えるのだろうか。①~③の各プロセスについて自社で一定の解像度の仮説を作れるが、外部の方の力を借りることでよりその質が高まる、速度が上がるという関係が理想だろうか。結局施策が失敗しても成功してもその責任は自社になるので、コンサルタントに丸投げしない実力をつけることが重要かと思う。

カメラを貰う・子供の成長

妻からカメラをもらった。SONYのZVE10 というモデルで、動画の撮影もできる割としっかりしたカメラらしい。カメラや写真撮影については何も知らないのだけど、最近iPhoneの画質に少し不満があったのでありがたく使わせてもらおうと思う。

 

f:id:journal_voyage:20221003054912j:image

娘の寝る前は本の読み聞かせをしているのだが、最近英語の本が増えてきた。今日はなんと3冊とも英語で、理由を尋ねると早く英語を覚えたいからと気丈に言う(そのすぐ後に、すぐパパより英語たくさん覚えちゃうぞと生意気を言うところまでがセット)。英語で本文を音読した後、日本語の役を即興でつけているのだが、そのうち英語でそのまま理解できるようになると良いと思った。

娘は今4歳で、小さい頃から英語を学んでいることになる。よく、帰国子女で英語がネイティブのようにがなせて羨ましいという話を聞くけれども、その帰国子女の彼彼女が身につけた英語は、自分がマイノリティとして、わからない言語を必死に理解しついていく苦労や努力をする事で獲得した技能なのではないかと思う、おそらくそれなりに辛い思いをしたはずで、その意味では無料で手に入る(たまたま環境がそうだったから)というのは違うのかなと思った。

生き方の基本原則を読んだ

五条アンドカンパニーの創業経営者Taejun Shinさんが40歳最後の日にまとめた自らの生き方の基本原則を読んだ(記事単体では高価だが、私は毎月のnote購読; 800円程度で読むことができた)。

note.com

網羅的で本質的かつストイックな内容に圧倒される。読んで咀嚼するだけでも大変なのだから、こうしたコンセプトを頭の中でつむぎ、日々徹底していくことの苦労は以下ばかりだろうか。自分自身の身を振り返って、ここまで突き詰めて考えているかということはなく、恥じ入るばかり。読む人によって印象に残る箇所は違うだろうが、私が特に好きなと思ったのは、以下の部分。才能に恵まれない自分にとってこの部分はある種の希望に感じられた。

原理原則の人として世界を変えてきた人(例えば最近であればガンジーやエリザベス二世など)は、自分のスタイルを確立したあとは、一日も違うことなく原理原則を墨守してきた。それが、この人たちを偉大な人間にした。人は生まれによって偉大になるのではなく、行いによって偉大になる。知能は生まれつきのものであるが、行動は日々の努力の結果だ。

 

『紅の豚』を人事的に分析してみる

映画『紅の豚』が好きで、よく観ている。夜作業をする際パソコンのDVDプレイヤーで流しっぱなしにし、BGM代わりに登場人物のセリフに耳を傾けるといったことをよくするくらいに好きだ。

複数回鑑賞するうちに、『紅の豚』には明確な対立構造があることが分かった。

一点目の対立軸は、行動原理が集団的か個人行動を主とするか。これは外形的に見ればわかる。例えば、ポルコは明確に個人行動を取っているし、カーチスも(空賊連合と一時的に協力関係を築くものの)、基本的には腕の覚えのある用心棒・一匹狼として単独行動を好んでいる印象だ。これに対して空賊連合は名の通り徒党を組んでいるので、集団行動に分類したい。空軍で少佐の地位を占めるフェラーリンも、(後で説明する内心はともかく)外形的には空軍という集団の一員として、行動するよう描かれている。

二点目の対立軸として考えられるのが、その人のモチベーションの源泉がどこにあるのかという視点だ。これも、分かりやすいのがカーチス。自分の愛機を「富と名声を運んでくる」と形容したり、「空賊の用心棒なんて富と名声を得るためのほんのワンステップ」というセリフから伺われるように、彼のモチベーションの源泉は、お金や周囲からの承認・名声という外的な報酬にある。これに対して、ポルコは戦争をする祖国への協力も自らの信念に合わないとして拒み、あくまで「自分の稼ぎでしか」飛ばない。自らが大切にする信念・価値基準のために飛び、戦うのだ。

実は、自らの信念にもとづき行動する点は軍隊に属する戦友・フェラーリンにも共通している。彼は、「冒険飛行家の時代は終わったんだ。国家とか民族とか、くだらないスポンサーを背負って飛ぶしかないんだよ」というセリフで吐露しているように、(おそらくは生きて生活していくために)国家や民族といった集団に属さざるを得ないが、本当は別のところに己の信念があることを感じさせる。ポルコとフェラーリンはその信念が共通しているからこそ、行動スタイル(個人主義か、集団行動か)が異なっても分かりあい友情を結ぶことができるのだ。

これに対しカーチスは、自らの信念とまったく相いれない世界の住人である。空軍(戦争の勝利という外的な報酬)を目指す空軍に戻ることを拒否するポルコにとって、やはり全く価値観の異なるカーチスとは(飛空艇乗りの技量を認めることはできても)、敵として対決せざるを得ないのだ。

 

ここまで書いてきて、この整理では、ジーナやフィオとポルコの関係をうまく説明できないかもしれないと感じる。最後の場面で、ポルコはジーナに対し、フィオを「堅気の世界に戻すよう」依頼する。これは、賞金稼ぎという集団から離れた「お尋ね者」の世界に将来ある若い人を属させるわけにはいかないというポルコの信念の発露だ。結果として、フィオからポルコに向けられた好意(恋愛的なものよりも、憧れ)を拒否している。そして、おそらくポルコは、ジーナから向けられた愛情についても、ベルニーニへの義理からそれを受け入れるのを拒んでいる。そうまでして自分の信念に忠実に生きるポルコの孤高さが、カッコよさとなって、多くの人を惹きつけるのではないか。

ここまで書いて思うのは、カーチスとの対決(と、飛空艇バトルを超越した殴り合いによる勝利)にははもはや意味はなく、この映画はあらゆる人を拒絶してでも自らの信念を貫くことの難しさ(そうすることは普通の人間には無理で、豚にならざるを得ない)を描いているのかもしれないと思った。「飛ばない豚はただの豚だ」というセリフは、集団から外れて個人行動を取るだけでは意味はなく、自分の信念に従って行動すること(飛ぶこと)が出来て初めて普通ではない意義ある生を歩むことができる(そしてそれには並外れた覚悟と責任が伴う)、とそんな意味合いなのかなと感じたりした。

 

モノクルラジオが生活の友

先日の日記に書いたモノクルマガジン。欧州の地方都市で起こるイノベーティブなとりくみだったり、日本のサンダル職人の語るモノづくり哲学だったりとイノベーションやグローバルという硬派な切り口と、生活感・地に足がついた現実的な感覚を両立しているところが面白い(あと写真がシンプルにきれいで眺めるだけで楽しい)。

そんなモノクルだが、24時間のwebラジオをやっている。テーマは紙面と同様、イノベーションや世界各地で起きているビジネスや政治のトピックに加え、デザインやアートも扱っているようだ。なにぶん、24時間流しっぱなしということでコンテンツが膨大で追いきれない。おそらく会員登録なしでも聞けるはず。

youtubeを解約してしまったので、在宅勤務や夜寝る前のBGMとしてつけっぱなしにしているが、良い感じである。動画全盛時代になぜ音声メディアのラジオなのか。おそらく、BGM利用で顧客との接点を増やし、物販につなげたり、広告メディアを獲得したりするのかと思うがよく分からない。ただ、久しぶりに楽しくて心がすこし踊るメディアに出会ったので、長く付き合っていけたらいいな。

monocle.com

リジェネレーション

どこかで聞いたリジェネレーションという言葉。再生といった意味だろうか。毎日せわしなく過ごす中で、できれば3時間自由な時間があると、心身をリフレッシュして明日への活力を培うリジェネレーションができる気がするのだ。本日は22時に在宅勤務を終え、簡単な筋トレ(日替わりで今日はスクワットの日)、読書(『ポスト資本主義』難しいけど面白い)、新聞(日経新聞。ニュースを通じて世の中で何が起きているか知ることは子供の頃から好きだ)。これらを中断しながら断続的に行う。それからシャワーを浴びると3時間くらい平気で経っている。この時間を目の前のタスクを片付けるために使うと、将来の血肉になりそうな知識のインプットが阻害され、長い目で見るとマイナスになるのではないか。そこで、最近は22時以降は出来るだけ働かず、自分に栄養をあげて過ごすことにしている。日々忙しいけれどもこうしてリフレッシュしながら続けていこう。

今読んでいる本

 

Youtubeの有料プランを解約した

Youtubeの有料プラン(Youtube Premium)を解約した。英国だと11.99ポンド/月(約1,853円)と結構な値段だ。もっとも、毎日のようにYoutubeで動画を見ていた時は、広告をカット出来たり他のアプリを使いながらバックグランドで再生出来たりとベネフィットの方が大きく、特に不満はなかった。もともと単身赴任で時間を持て余しているところにコロナ禍のロックダウンで本格的に娯楽がなくなったため面白そうなコンテンツを見始め、快適性を求めて課金していたところ、家族が来て精神的に安定、外出もできるようになった以上解約は必然だったというとかっこつけすぎか。Youtubeを見続ける中で面白いと思えるコンテンツに多く出会えたけれど、自分のキャリアだったり、大げさに言うと人生の残り時間をどう使うか考えた時に、Youtubeを見て漫然と過ごす時間は後悔になるかもしれないと感じたことも解約のきっかけだろう。Youtubeをやめた時間は、代わりに英語のPodcastを流し聞きするようにしている。少しでも英語に触れることで、自身の英語力を高めたいと思うからで、ある種英語を生涯使い続けてやると腹をくくったといえるかもしれない。昔読んだ村上春樹のエッセイで、40歳を過ぎることから人生には集中(何をやって何をやらないかはっきりさせることが重要)と言ったことが書いてあって、えらく共感したのを覚えている。今回も広い意味では人生におけるフォーカスの一環、と言ってよいのかな。

 

走ることについて語るときの僕の語ることは、村上春樹の著作の中で最も好きなもののひとつ。村上氏のかなりストイックな一面が伺えて好きだ。