Roo's Labo

腕時計、ラーメン、読書、美術、ときどき仕事

LLMは甘くない

履修登録、学費の振込みを終えるとすぐに教材にアクセスできるようになった。

最初の科目はEuropean convention on human rights. 欧州で人権擁護体制がどのように成立、発展し機能しているか理解を深めたいと思い履修した。したのだが、科目の要点がまとまったstudy guideを読む中で事態の大変さに気づいた。LLM プログラムは、何となく大量の講義ビデオを消化しつつ、たまに小テストをこなして期末に試験といった流れを想定していたのだが、現実は全く違う。大量のリーディング課題に取り組みながら、年に2回しかない試験で合格点を取らない限り、単位が得られない。study guideによると、一科目あたりの学習時間は120時間。これは英語での学習、試験受験経験がある人の場合で、非英語ネイティブの場合もっと多くの時間を要するかもしれないとある。

ここでいう科目は、モジュールのこと。4つのモジュールが集まって一つのコースになっている。筆者の理解が正しければ、5年間で4つのコース(16のモジュール)に合格すればLLMの学位(法学修士)が得られる。1つのモジュールに120時間ということは、16つでおよそ1920時間。2000時間近い時間を要する。勿論、study guideには章ごとに内容を振り返るためのクイズや、オンラインで他の学生とのコンタクトが出来るよう工夫されてはいるが、モチベーションの維持・挫折せずに続けるだけでも相当なハードルの高さだ

自分のリサーチの甘さを恥じるばかり。当たり前だがLLMプログラムは甘くない。仕事・家庭との両立含め、高い山に登るように計画を立てないと困難な挑戦になりそう。

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study guideの一ページ。平易な英語で内容がまとまっていて読みやすい。