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【本】人事管理 人と企業,ともに活きるために

現職で人事制度の改定に携わる機会があり、人事業務の全体像(バリューチェーン)と、各分野の基本的な理解を確認するために手に取った。

人事管理 有斐閣ストゥディア

人事管理 有斐閣ストゥディア

 

採用から評価、報酬、退職まで分野別に基本的な知識がまとまっていてわかりやすい。ま人事に関する哲学から、方針、規則、オペレーションに至るまでの一貫性が大切という記述は納得するところ。

他方で、記述が日本の伝統的な(大企業の)人事管理のあり方に偏っているというか、記述が少し古い印象がある。具体的には、人事管理のこれからとして、個に向き合う人事施策のあり方や社員のキャリア自律(会社と働き手の関係のフラット化)等触れられているが、これらはすでに起こっている現実であって、こういった分野の指針となるような記述がもう少し充実していても良かったと思う。