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【本】松本大 私の仕事術

文庫で購入。社会人2年目くらいのときに一度読んだので再読。変わらず面白く読みました。

私の仕事術 (講談社+α文庫)

私の仕事術 (講談社+α文庫)

 

本書の中で著者は、変化の激しい世の中では自分の中にシンプルでフェアな価値基準・行動原理を持って、悩むよりアクションを取って、進みたい方向に仕事を実行(エグゼキュート)して行こう説きます。その指摘には深く首肯するところです。

著者の考え方は、章立てにもはっきり現れています。おそらく、重要と考える順に並べているのではないかと思いますが、まず、コミュニケーション。次に時間意識の徹底。情報収集の徹底が来て、その後に自分のキャリアだったり自己啓発書で取り上げる内容が出てきます。ただ、ここでもメッセージは自己肯定感を保ちつつ、地に足のついた形だ打席に立ち続けるよう努力しようというシンプルなもので、奇抜さはありません。

特に印象に残ったのは、コミュニケーションと会話(カンバセーション)の違いのくだり。コミュニケーションとは、目的意識を明確に、かつ、結果を伴って初めてコミュニケーションたりうるのであって、そうでないやりとりはただの会話に過ぎないという指摘にはハッとしました。というか、その区別が自分にはついていませんでした。

折に触れて読み返して、自分自身のビジネス上の行動原理や考え方のチェックを行いたいと思わせる良書でした。