Roo's Labo

腕時計、ラーメン、読書、美術、ときどき仕事

ステークホルダーキャピタリズム

先日少し書いたとおり、風呂掃除中など隙間時間にポッドキャストを聴いている。ジャンルはニュース、経営に関するものがほとんどで、言語は勉強も兼ねていずれも英語で聞いている。単純に勉強になるし(語学力だけでなく、その分野の新しい知見を得ることができる)、私の知る限り全てのプログラムが無料で提供されているのもありがたいこと。日本語で同じ様なプログラムが作れるのかはわからないが、英語という言語の豊かさを感じる瞬間である。

最近聴いて印象的だったのはロンドンビジネススクールの番組。‎Apple Podcast内のLondon Business School

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私の理解する限りでは、企業は株主だけの利益を追求するのではなく、社会の多くのステークホルダーの利益を長期的に満たす様奉仕する(serve)ことで、長期的には株主価値も高まることが証明されたという内容と思う。

ただ、近江商人の三方(売り手、買い手、世間)良しの理念に親しんだ身からすると、別に目新しい考え方ではないと思う。

随分前に、アメリカ主要企業のCEOが集まったビジネスラウンドテーブルが、「企業の主目的は株主利益の実現ではなく長期的に多くのステークホルダーを満足させること」と発表しているのが話題になっていたが、欧米(すごく大雑把ですが)では漸く?株主だけ資本主義の見直し議論が進み始めたということだろうか?なお、検索したところによるとこうした動きはステークホルダーキャピタリズムと呼ばれているらしい。Revisiting the Business Roundtable’s ‘Stakeholder Capitalism,’ one year later – Fortune

企業とは何か。企業の目的は何か、企業とは何のために存在するのかという問いは昔から興味があって、いつかどっぷり勉強したいと思っている。