大げさなタイトルですが・・・。英語でPodcastを聞くことのメリットのひとつは、日本(人)と異なる視点でどんなトピックがどのように語られるか知ることができることかもしれません。以下、そうした観点で筆者が購読しているPodcastプログラムを紹介します。どれもとてもおもしろいので是非聞いてみてください(どれもTOEICで800点程あれば十分内容を理解できるかともいます)。
ニュース
世界的な経済誌Financial Timesによるニュース番組。This is the news you need to start your dayをテーマに、アメリカ・欧州の経済ニュースを10分弱にまとめていて、毎日聴きやすい。印象論だが、中国はよく出てくる一方、日本が出てくることは少ない。世界経済でのプレゼンスによるのだろう。
経営
ハーバードビジネススクールの教授達が、(主に米国企業・米国経済の)最新のトピックやおすすめのエンタメ等について雑談調で柔らかく語る番組。最近では、SPAC, NFTといった日本の新聞で見聞きした言葉が、米国でどのように受け止められているか、知ることができる。余談だが、どんなトピックでも必ず自分のポジションと理由を(複数)挙げて話をするのは、カルチャーでもあろうし、賢い人達だなと感じる。
経済
英国の経済誌The Economistによる番組。毎週、経済やファイナンスに関するテーマを掘り下げて解説してくれる。想定読者は金融業界の人と思われるが、解説が丁寧なため、ファイナンスの知識がなくとも楽しめる。The EconomistによるPodcastは多くあるが、筆者が最も好きなのはこれ。
政治
The Financial Times紙の国際関係チーフコラムニストのGideon Rachman氏が、最新の国際政治上の動きについて、政府高官等のキーマンにインタビューしつつ迫る番組。最新のエピソードでは、AUKUS発足に関し、フランスとの関係が悪化することに関し、米国政府の交換が明確な優先順位をつけて(ある種割り切って)話していたのが印象的だった。日本の利益や日本の文脈とは離れて、客観的に国際政治を動かすロジックを知るのに良い。
科学技術・テクノロジー
科学技術やテクノロジーに関するPodcast番組を多く聞きたいと思うのだが、なかなかしっくりくるものが見つからない。やはりThe Economistによるこの番組は、最新の科学技術・テクノロジーにまつわる話題を、平易な英語とわかりやすいロジックで説明してくれる。