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UK Energy Billのスピード感に驚く

今となっては旧聞に属する話だが、9月の頭まで多くの英国居住者は10月から著しく値上げされるというエネルギー代金に戦々恐々としていたのではないか。そんな折、新たに就任したリズ・トラス首相率いる英国政府は、一般家庭の年間電力代金を25,000ポンドを上限に2年間据え置くという案を発表した。

www.gov.uk

From 1st October, a new ‘Energy Price Guarantee’ will mean a typical UK household will now pay up to an average £2,500 a year on their energy bill for the next two years. This is automatic and applies to all households.

驚いたことは2点あって、首相就任から2日後(確か)というスピード感で発表されたこと。日本であれば、調整に膨大な時間を要すると思われ、この速さは驚き。もう一点は、財源。報道では、25兆円ともされる経費をどのように調達するのか。ファクトシートというページには、エネルギー企業のコスト削減と、供給増加に向けた複数の施策も記載されている。

Energy bills support factsheet: 8 September 2022 - GOV.UK

政策の当否はともかく、コロナ対応においても日本人の感覚からすると驚くほどスピーディに決めて、実行する(そして間違っていたら次の策を取る)ところは英国政府のすごさだと思う。しがらみとか、調整とかをあまり勘案せずに実利を追求するスタンスというか、そのあたりはうらやましい。