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守島基博『人材マネジメント入門』

ついに出会ってしまった・・・。企業人事に携わる人であれば必読・必携ではないかと思わせる究極の一冊だ。

著者はアメリイリノイ大学で博士号を取得した人事・労働政策を専門とする大学の教授で、おそらく企業での勤務経験はない。にもかかわらず、ブログ主の働く企業を見てきたのではないかと言わんばかりに現場の課題を指摘し、平易な言葉であるべき姿を説く。そのプロセスが本質を捉えていると思わせるものばかりなので、思わず「そうなんだよな」と一人膝を打ちながら読み進め、いたるところをブックマークし、メモを取った。

章立ては以下の通り。

  • 人材マネジメントとは何か
  • 人材を獲得する
  • 人を育てる
  • 人材を評価する
  • 人材を処遇する
  • 人材を動かす
  • 人材を尊重する
  • 人材を組み合わせる

この一冊で、入口(採用)から出口(退職)、評価・異動・育成と人事の主要分野について基本(根本にあって大事なものという意味)の考え方を学ぶことができる。著者の考えに賛同するにせよ、そうでないにせよ(ブログ主はかなり賛同するところが多かった)、企業人事担当者が施策を考えるにあたっては、意義あるベンチマークとして常に参照する価値がある一冊だと思う。座右の一冊として、羅針盤のように活用していきたい。